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BEKUWA 55号 2015 SPRING 日本のノコギリクワガタ大特集 より抜粋引用


産卵セット

微粒子発酵マット。ノコギリクワガタはマット産みをするのでこれが一番重要。粗いマットではだめで,極力微粒子の発酵マットを用意する。筆者はフォーテックの「産卵一番」をよく使っている。

幼虫飼育

ノコギリクワガタの幼虫は,菌糸かマットでの飼育になる。少しでも大型で,なおかつ形の良い個体を出すためには,これらを併用することをお勧めする。
1〜2齢時に800cc程度の菌糸ビンに入れ,菌糸の食べ具合を見ながら最終的にマット飼育に切り替えるのが自然に近い状態であると思われる。
①割り出した1〜2齢幼虫は800ccの菌糸ビンに入れる。オオヒラタケでもカワラタケでもかまわないが,詰めてから1ヶ月程度経過して落ち着いた状態の菌糸がベストである。
②飼育温度は,1〜3齢初期までは20度程度で,3齢になったら18〜20度程度で熟成させる。
③途中えさ交換はしない。うまく食べていると,食痕がゆっくり発酵してしっとりとしたマット状となり,さらにそれを幼虫が食べる。
④1本目の菌糸ビンに入れたのが8〜9月頃と仮定すると,翌年3〜4月頃が最初で最後の交換時期である。ここで発酵マットに交換するが,この時に使うマットは栄養価がやや低いものがお勧めである。
マットを押し固めない。マットを入れたら床に数回トントンとやってそれでよし。

月刊むし昆虫図説シリーズ4 日本のマルバネクワガタ タテヅノマルバネクワガタの挽歌